nokatachiの記録は、「郷土料理」を料理ジャンルとして紹介するものではありません。

むしろ、ある考え方や感覚が日々の中で使われ続けていると、結果として料理が立ち上がってくる──そんな現象として捉えています。


1) 二項対立の立て方について

この文章では「集める/集まる」という対比が軸になっているが、現状ではやや強く整理されすぎているように見える。

たとえば、飲食店については、安全や信頼が制度や規格など外部の仕組みによって支えられている側面がある。一方で、実際の飲食店の現場を振り返ると、

など、制度化される以前の関係性や内部的な運用も確かに存在している。

同様に、郷土の側も、農協や道の駅、行政、観光などの制度的・外部的な回路がすでに混ざり込んでおり、完全に「内側」だけで成り立っているわけではない。

この点については、「集める=外部」「集まる=内側」という整理が、実態そのものというより、説明を分かりやすくするために強めに置かれている可能性がある。どこまでが実態で、どこからが整理上の強調なのかは、まだ十分に切り分けられていない。


2) 「範疇」という言葉について

文章の中心には「郷土=土地ではなく範疇」という考え方が置かれている。この捉え方自体は、従来の地理的な理解とは異なる視点を与えている。

ここで使われている「範疇」は、

といった、関係の運用や手続きに近いものとして描かれているように読める。